自分文化

すきなことの寄せ集め。少年よ大志を抱け。

あの味を思い出す

今週のお題「好きなお店」

 

 

 

 私には、何回も通ってしまう!というほどの好きなお店はもしかしたらないのかもしれない。だいたい行った先で、お!このお店楽しそう、面白そう、おしゃれ~といったところへフラフラと入ってみることが多い。あとは見知らぬ土地ならば、事前にグーグル先生に教えてもらい、気になったところへ行く。

 

 

 おいしいごはんをたべたり、お茶したりできるカフェを巡ることが多いが、本当にこれはおいしい!と思ったコーヒーショップがある。これは、事前に調べていったとかでなく”そこにそれがあったから”の類で訪れた。都会の人なら誰もが知る「ブルーボトルコーヒー」である。

 

 

 秋晴れの、すかんと澄んだ濃く碧い空がオレンジ色に染まり徐々に藍色に移ろい始めていた頃、イチョウ並木を横目に歩いていた時だった。街の散策をしている最中に目に留まった、見覚えのあるブルーボトルの看板。そういえば、気になっていたのに行ったことがなかったな、と思い入ってみた。おしゃれなコンクリートの打ちっぱなしの建物のの二階にそれはあった。

 

 

 注文しようにも、初めてなのでやり方がわからない。カウンターにはおしゃれなお兄さんやお姉さんがにっこりとこちらを見ている。

 

 

 とりあえず、おすすめと書かれていたカフェラテをアイスでオーダーした。他はよくわからなかったからとかではない。

 

 

 私は、朝挽きたて、ではないがインスタントではなく、しっかりお湯を注ぎドリップした入れたてのコーヒーをマグカップ一杯飲むのが日課の無類のコーヒー好きである。本当にこれでコーヒー好きと名乗っていいのかは目をつぶってほしい。もっとすごく好きな人はたくさんいる。

 いつもブラックコーヒーを飲むことが多いが、気分によっては牛乳で割ることもある。しかし、頼んだカフェラテを一口、口にすればいつも飲んでいたコーヒーとは桁違いに違うことが明らかであった。

 

 

 驚いたのは、とにかくミルクが濃いのである。

当たり前だが、家で飲んでいる牛乳とは訳が違う。そして、それに絡まるように溶け出したコーヒーの香りや風味のバランスが良い。良すぎる。

 

 

 おいしすぎて、永遠に飲んでいられるほどであった。すぐに飲み干した。本当なら、ゆっくり飲みながら友達とおしゃべりするところだが、恥ずかしいほどにすぐになくなった。これだけ衝撃を受けたのは初めてだった。

 

 

 そして、容器にさりげなく、ブルーボトルがあるのがかわいいし洒落ている。

 

 

 

 

 今、思い出しながら記事を書いている間もあの味を思い出す。ああ、また飲みたい。絶対に飲みに行くぞ。もしかすると次もカフェラテを頼んでしまうかもしれない。